北道民雑誌クォリティ『北の匠たち』



鳥獣はく製や骨格標本を手掛けて35年以上。ヒグマやクジラ、バッファローなど大型動物で全国各地の博物館や水族館の注文を受ける。組んだ鉄骨に木端や発泡ウレタンで肉付けし、彫刻のように形を整えていく。『足が単なる”ぼっこ”にならず、微妙な肉付きを再現できるのは、長年の経験があってこそです』

父親が始めた稼業を継ぐ2代目だが、後継者はいない。博物館で野生の世界を再現するジオラマも減ってきている。『でも、死んだ鳥動物を元の形に戻して再び人の世に出す。図鑑だけじゃない本物の姿を残す貴重な仕事だと考えています。

(クォリティ 2002年6月号掲載)